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| ■ はじめに・・・ |
| “あちらをたてれば、こちらがたたず”という言葉がありますが、ルアー作りにおいてもこのことわざが当てはまります。狙った動きにしようと思うと、形状の設計自由度が狭くなり、また、形状を独創的なものにすると、狙った動きを出しにくくなります。 一般的な常識として、ルアーとして完成度の良し悪しは、これらのファクターをバランスよく追求されたものと言われ、代表なものにザラやジッターバグ、ビッグOなどがあげられるでしょう。 でも、考えてみて下さい。ルアーの歴史は100年以上あり、これらのプラグもその歴史の中で改良され、現在に至っているのです。ルアーの動きによるジャンル分けもすでに確立され、このタイプのルアーはこう動くという潜在的意識がもう既に我々の頭の中に植えつけられているのです。 もし、仮にこのジャンルの枠内でルアーを作っていかなければならないのであれば、ルアー作りにおける発想は極端に狭められ、皆同じ様になってしまうのではないでしょうか?私はそう疑問に思います。 |
| ■ トータル・コンセプトは“アンバランス”です。 |
| ルアーとしてのトータルバランスを求めて作るのであれば、先人達の偉大な仕事が存在する以上、これを超えるような物を創出する事は、私には容易な事ではありません。例えば、ペンシルベイトというルアージャンルをとった場合、ご先祖様はザラゴッサというルアーであり、それが原型となって今日のペンシルベイトを形成しているのです。 全くナンセンスな話ですが、動き、形状、色、音、飛距離、比重など様々なルアーファクターの1つに重点を置き、他を全く無視してルアーを作ったらどうなるでしょうか?実は、これが、私の結論であり、コンセプトなのです。 一つの長所があるのであれば、それを最大限に延ばした方が良かったって事が過去にありませんでしたか?バランスを求めるあまり、小さくまとまってしまうよりも、私は他の短所を修正する前に、一つの長所を延ばしたいと思います。結果として、それが“アンバランス”であったとしても、それはそれで、いいのではないでしょうか? エンヤというシンガーは、曲を作る際、他の曲の影響を受けてしまうので、音を全く耳にしないそうです。彼女を見習うわけではないですが、ルアーを製作する上において、こういう純粋な自己表現を心がけていきたいと思います。 |